勤務シフトが変則的な看護師は、当然休日も変則的になってしまいます。そのため、「自分は休日が少ないのではないか」という声や「看護師は働きすぎではないのか?」という声も時々耳にします。そんな看護師の休日の平均的な日数は、およそ110日とされており、これは完全週休2日制の職場と比較すると、1日少ない計算になります。ただし、これはあくまでも平均的な数値であって、職場によっては80日になったり、120日になっていたりするため、勤務先によって非常に大きな差があるのが実情です。
そこで、具体的に例を上げてみましょう。例えば、私の知人で総合病院の病棟に勤務しているAさんは、通常年間休暇は108日と設定されていたと言います。しかし、完全週休ではなく、休日に研修会や会議などの予定が入ることもあり、実際には96日程度しか休めなかったそうです。また、他の事例としては、個人経営のクリニックに勤務しているBさんの場合は、祝日や土日などの休診日が多いので休みが多かったと言います。しかも、半日診療の日もあるので、休日日数以上に自由な時間があったように思えたそうです。
このように、同じ看護師であっても勤務先によって休日日数は異なります。しかも、実際の休日が変動する場合があることも少なくないようなので、看護師は勤務先を決める際には慎重になる必要があります。なかなか各医療期間のリアルな休日事情は個人では把握できないかもしれませんが、働きだしてから後悔しないためにも、病院関係者や口コミサイト、インターネットなどを駆使して、小さな情報にも目を向けるようにすることが大事かもしれません。